[カテゴリ: 航空全般>日航機/海保機事件]
「前回の記事」で、「日航516便」と、「海保機」が衝突したらどうなるか、「仮定の図」を掲げました。
今回も、同様の図を掲げます。
「縮尺のずれ」も、前回と同じです。
◎「日航516便」機体図の縮尺は、約「1/255」
◎「海保機」機体図の縮尺は、約「1/247」
換言すれば、「海保機」に比べて、「日航516便」の方が、実際には「少し大きく」なります。
この点、ご承知おき下さい。
(8-図1A)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(1)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
※※ 各図は「拡大図付き」です。マウスの左クリックで「拡大図が、別のタブ」で開きます。
この(8-図1A)は、ご覧の通り、海保機に対して、516便が、ちょうど衝突する瞬間を描いています。
ただし、上述の通り、実際には「516便」の機体図の方が少し大きいので、海保機に衝突する「機首先端部は、もう少し上になる」はずです。
また、516便の「機首引き起こし角度」は、前回同様「6度」にしてあります。
前回同様、516便の進行方向を「緑色の矢印線」で示しています。
この「矢印線」は、516便の胴体で、一番低い位置を基点として引いてあるのも、前回同様です。
一連の図は、衝突に関して、あくまでも素人が考えた「理屈の上」の図に過ぎません。
もし仮に、実際に衝突したとしても、「この図の通りの破壊」が生じるわけではありません。
この点も、ご承知おき願います。
この(8-図1A)も、前回同様「動画(アニメーション)」で表現したいところです。
それが出来ないので、以下、「複数の図」を、皆様の頭の中で「動画として、動かして」頂ければ、助かります(笑)。
(8-図1B)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(2)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
この(8-図1B)は、516便の機体が、海保機の機体に「のしかかり始めた」状態を描いています。
(8-図1C)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(3)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
この(8-図1C)は、同じ場所に留まっている「海保機」に対して、「516便」は、滑走路に接地後も「どんどん前進して行く状況」を表しています。
(当然ながら、図の右側から、左方向へ前進し続けています)。
その結果、「516便の機首部」は、「海保機の機首先端部」よりも、さらに少し前方まで進んでいます。
本来ならば、516便の「前車輪」部も、ただではすまず、大きく損傷するはずです。
しかし、作図が難しくなるので、ここでは、「海保機の損傷」だけに表現を留めています。
換言すれば、516便の損傷については、意識的に、まったく触れていません。
以下の全図も、同様です。
また、(8-図1C)は、「海保機の胴体後方(水平尾翼、垂直尾翼を含めて)」は、すべて516便に押しつぶされて、「ぺちゃんこ」になっている状況を、描いています。
くどいようですが、これも「あくまでも理屈上の話」です。
(8-図1D)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(4)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
この(8-図1D)は、海保機のエンジンが取り付けてある「主翼部」が、押しつぶされた状況を描いています。
「エンジン部」も、「後半分」が押しつぶされています。
「プロペラ」も上側が押しつぶされた描き方をしています。
(実際には、主翼が押しつぶされれば、主翼に取り付けてある「エンジン部」も脱落する、あるいは押しつぶされるかと思います)。
(もしそうなれば、プロペラ全体も脱落、あるいは押しつぶされると思います)。
(8-図1E)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(5)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
この(8-図1E)では、「操縦室」部分も、全体的に押しつぶされています。
(8-図1F)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(6)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
この(8-図1F)では、海保機の「機首先端部」も、押しつぶされ始めた状況を、描いています。
(8-図1G)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(7)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
この(8-図1G)は、海保機の「尾部末端(水平尾翼、垂直尾翼を含めて)から、機首先端」まで、すべて押しつぶされた状況を、描いています。
海保機は、前車輪、主車輪ともに、全部押しつぶされるので、ご覧の通り、「すべてが残骸」となって滑走路上に「へたり込む」はずです。
(主翼部、尾翼部の残骸を、少し盛り上げましたが、これも適当で、正確なものではありません)。
実際には、もっと早い段階で、「前車輪、主車輪部」もつぶれると思いますが、
ここでは話を簡単にするため、(8-図1F)までは、車輪はそのまま描いています。
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今まで、「前輪、主車輪」の表現をしてきました。
本当は、全体を表す「前脚、主脚」の表現をしたかったのですが、引用した「元の図」では、「車輪部(タイヤ部)」しか描かれていません。
(航空機の、いわゆる「三面図」では、この方式が一般的です)。
そのため、話を簡単にするため、「前輪、主車輪」の表現に留めておきました。
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(8-図1H)「仮定の衝突」で海保機のつぶれる様子(8)
(出典: 「以下の2誌」を引用。加筆)
(日航516便:『世界航空機年鑑2021-2022』(せきれい社))
(海保機:『旅客機年鑑2022-2023』(イカロス出版))
この(8-図1H)は、516便が、海保機の全体を押しつぶした後、海保機を「置き去りにして」そのまま、さらに前進して「走り去って行く」状況を描いています。
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インターネットを見ると、両機が衝突したと主張する人々は、
(8-図1A)のように、516便の機首部に、海保機の垂直尾翼や水平尾翼の先端部がぶつかった痕跡があると述べています。
また、(8-図1D)のように、516便のエンジン部に、海保機の主翼がぶつかった形跡があるとの主張も見かけます。
ところが、(8-図1G)(8-図1H)のように、海保機全体を、完全に押しつぶしたとの主張は、まったく見当たりません。
(あくまでも、私の知り得たわずかな範囲に過ぎませんが)。
本来ならば、海保機全体が押しつぶされるほどの損傷をすれば、「516便」の少なくとも機体下半分も、それ相応の大きな損傷をしているはずと、思わないではいられません。
「516便」の前脚が折れたとは、インターネットでもすでに言われています。
それと同様に、後方の主脚も折れたとしても、不思議ではありません。
エンジン部が脱落しても、不思議ではありません。
この件、次回に続きます。
<以下、長文のため、第9回目に続きます>
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